いずれ写真は撮ります。花時にでも

ワサビ

山葵

Wasabia japonica (Eutrema wasabi)
アブラナ科
多年草
wasabi

日本の特産種で山間の渓流に生える宿根性の多年草。根茎が肥大し表面は葉柄痕ででこぼこしている。腋芽が出てそれが徐々に大きくなり塊茎となり根が出てから分枝し、主茎は3年目で中心が木質化し始め4年目で枯死し、そのとき分枝した芽がまた成長して行く。葉は長い葉柄の先に生じ円形で少し波打っている。3月から5月ごろ白いアブラナ科特有の4弁花をつける。

全草に特有の香気と辛味があり、主に根を古くから香辛料として利用している。味の成分はシニグリンという配糖体でこれが酵素の働きで分解され、芥子油を生成しそれがつーんとくる。

漢方では食欲増進、防腐殺菌、リウマチ、神経痛の貼付に用いる。

ワサビは清涼な水を好み水温も11〜14℃くらいと低温。季節によう変化の少ないところが良い。伊豆の天城山や、安倍川の上流や静岡県下などが山地。東京奥多摩にも栽培しているところがある。また、本来は水生植物だが陸地でも訓化されたものもありこれを畑ワサビという。最近鉢物でもワサビが売られているけど、根っこは太くなるのかな?ちなみに粉ワサビはワサビを乾燥粉末にして色素とでんぷん、からしを配合したもの。またチューブ物はワサビダイコンと混ぜている。でないとワサビの辛味の成分が確か揮発してしまうからとか。

ワサビは春の季語。


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